2004年4月23日から5月18日
放射線治療と一時退院
あわせて歯の治療
no9
血が止まらない 2004年04月23日(金)

  ▼今日の予定
 血液検査。放射線科受診。歯科受診。

◆白血球 5,000 HGB 9.6 血小板 9.9万
 BUN 22:CRE 1.3
依然として腎機能は、良くなっておらず少し不安。
 
 放射線科は午前中お呼びなし
 PM12:30

★結局、昼1時半から歯を2本抜くようになる。そんな馬
鹿な、何で?という思いが強い。4月の移動で医者が変わったせいなのか、それとも方針に一貫性がないのかわからないが・・・。去年の10月にここで3本抜いたのだが、その時この2本も抜きゃいいじゃないか?その時のレントゲンと今のレントゲンを見比べてみても、変化はないはずなのに、これだけ見解が違うものなのか?
 なんだかんだと言っても所詮私は患者。結局抜かれてしまったが、なんと2本抜くのに2時間もかかってやんの.2時間だぜ2時間。町の歯医者に行ったら長くかかっても30分なのになあ。まいったよなあ...

3時半に歯科の治療台を降りるや否や、放射線科に行ってくれと言われる。
 放射線科に行くのは、はじめてである。病棟の1階の中央辺りから地下へ少し急なスロープを1階半ぐらい下っていくと放射線科がある。ひやい!冷房が効いている。放射線科の先生が
 「放射線治療することは、すでに聞いていると思いますが、今残っている腫瘍だけを消滅させるだけという治療をします。どのようにあてるか等いろいろ検討しなければいけないので、今日はCTを撮ってそれを元に検討します」と、解りやすく説明してくれました。

 CTの部屋へ行くと
 「下着1枚になって!」
と技術者らしき人にいわれる。下着1枚になって撮影台に上がると足、胸から頭にかけて固定されて、ちょっと動きが取れない状態にされてしまった。それでも、物足りないのかパンツを15.6センチほどずり下げられ、胸までバスタオルをかけられた。
 (なーにするんや!)と思ったが、声にならない。

で、CTと同じように撮影。撮影が終わると技術者が
 「マーキングしますから」と言いながら、私の裸の上半身に、なにやら腺を引いている模様。左横バラ、お腹の上、右横バラ、何引いてるんだろうと思うも身動きできないから見たくてもどうしようもない.

そのうち今度は「少し冷たいですが我慢してくださいね」と言う声。なにやら霧吹きの様なもので、先ほどマーキングした跡をぬらしている模様。
 これが、また滅茶苦茶つめたい・・・・。おしっこが出そうになるくらい冷たく感じる。

 それから、何か貼っているようで少し異物が載っているような感じ。そのうち
 「もういいですよ、パンツ戻してください」と言う声。パンツなんか関係なかったのになんでパンツ下げたのかなあ。疑問?

 技術者
 「このマークした跡は、風呂へ入ってもこすってものきませんから、安心して風呂なりシャワーなり浴びてください。それとこのマーキングは仮のもので、月曜日に今日撮影した画像を元に修正します。」
 「どのくらい照射するんですか?」
 「うーん、月曜日にならないと解りませんが、1分半ぐらいまでじゃないでしょうか?」
 (意外に短いんだなあ)と、思いつつ病室へもどる。

◆2時間も、歯をつつかれたら血も止まらくなるわなあ。5時過ぎになっても血は止まらず、噛んでるガーゼは真っ赤になり吸収されなかった血がぽたぽたと床に。こりゃ大変、ガーゼをもらわねば、といつも豪快な看護婦さんに
 「ガーゼおくれ。血が止まらん!」と言う。
すると、彼女は処置室から封筒大にパッケージされたガーゼを持ってきて「はい!」と私に。
 「えっ、これを」「そう、丸めて使えばいいのよ!」
 彼女は、美人でつとに有名なのだが、顔に似あわず大雑把いや豪快なのである。彼女が私の担当の日に幹細胞が幸運にも取れたので、最初は「幸運の女神」と呼んでいたのであるが、最近は密かに「ミスルール」と呼んでいる。何故か?それは読んで字の如し。だから最近、私などは「ルール違反」でガツン、ガツンとよくたしなめられるのである。
 ガーゼを丸めて噛んではみたものの、一向に血の止まる気配はないので、再度彼女に「止血する薬ないの?鼻血止めるときに使った奴」「ないわ、ストック置いてないの、今のところ使う人いないから取ればあるわよ、××さん用に取りましょうか?」
 「」
で、彼女は私の主治医にボスミンという止血剤を1瓶注文するよう進言したのでした。
 別の看護婦さんが、「こんなに大きいガーゼじゃ駄目ね」と言って、2周りほど小さく切ったガーゼをボスミン液に浸して渡してくれました。
 これが効いたのか、ほどなく血が止まりました。
1瓶あったボスミンは、ほんの少し使用しただけで大半余ったので、ナースセンターで保管してもらうことにしました。

 日本広しといえども、入院患者で止血剤のMYボスミン液を持っているのは私ぐらいだろうなあ
 
 しかし、いてえなあ・・。今晩寝られるかな?

 PM8:30
 

性懲りもなく 2004年04月24日(土)

  ▼今日の予定

歯科受診。
 モルモット生活に耐え切れずまた外泊するかも

★歯科の入院病棟に行き、抜歯した跡を消毒してもらう。痛みもあまりなく、まあまあの回復。

◆ なんとなく段々気力が萎えてくるのを覚える。もう自分で選択する事ができにくくなって来ている現実を知ると、後は敷かれたレールの上を走るだけなのかと苛立ちすら覚える。
 性懲りもなく急に、家に帰ることにする。気が重い。


◆帰ると ふくに子供ができるかもしれないと言われる。おお、やっとお前も男を見つけたかとおもいっきりじゃれる。初めての出産である。ふんふん、60日後ぐらいか・・。移植後なのかなあ、それとも・・・・。

pm 6:00
目だけ出して 2004年04月25日(日)

  帰ってきてみて、今日が選挙なのかとあらためて知る。
合併後の市長を決める選挙である。こういう病気の私には正直関係ないのだが、丁度の時に帰ってきたのでしぶしぶ投票へ行くことにした。
 帽子をかぶりマスクして上下はオレンジ色のジャージ。シャバの世界ではどちらかと言えば異様ないでたちになるよなあ。
 「マスクぐらいはずしてないと、誰かわからないから怪しまれるわよ!」と言うカミさんの心配をよそに、投票所に向かおうとすると 「じゃあ、私も」とカミさんが無理やり車に乗れと促す。(おいおい、200mたらずだぜ!)
 しょうがないから、車に乗る。

 投票所に行くと、顔なじみの市役所の職員が6.7人。
「こんちは。ひさしぶり。。」
 「・・・・・・・・・・・」
 「あっ、××さん・・・・・」
 受付の顔なじみの市役所の職員が上体を後ろにのけぞらしながら、困惑気味に言う。
 でも、怪しかったのか後ろに座っていた知った顔の職員も、人の顔を見に来る。で、私だと解ると何か言いたさそうだけど、場所が場所だけに迷った顔。

 早々に投票を済ませ、車へ。
 「やっぱり、マスクぐらいはずしときゃよかった」とカミさんにいうと、(言わんこっちゃない!)とニタニタ。

pm5:00


★ 無事、病院に帰る。3ヶ月か4ヶ月ぶりに雨にたたられない帰棟だった。ちょっと上向きか?(何ででも、縁起を最近はかつぐから・・・・・)

◆ デムーロ(競馬の話)
 今日の京都のメイン。アンタレスS。あれなに?。一旦3角で下がって、直線追い込んできたサイレンスボーイ。ビックリしたのなんのって・・・・・・。逃げ馬や先行馬が下がっていったら普通はないよなあ。トリッキーすぎるよなあ・・・。あんなとこで下げて、直線で追い込むか?逃げ馬を!信じられん。まあ、信じられん乗り方をするから皐月賞も勝つんだろうけど・・・・・。関西で乗ってた頃からトリッキーではあったが、ますます拍車がかかったみたい。嫌だねえ・・・・

PM9:00

えっ、照射したの? 2004年04月26日(月)

  ▼ 今日の予定
 放射線科治療

★今朝のNHKニュース。ショック。幹細胞移植でがんに!と言うタイトル。骨髄バンクやさいたい血バンクからもらった幹細胞で移植したら、がんになったというもの。すでに5例も報告されているそうな・・・・・。信じられるのは自分の物のみか。。これで益々するも地獄、しないのも地獄という様相をていしてきたなあ・・・・・・・

  AM 8:30
◆午後2時を回った頃、放射線科から呼び出し。
 シュミレーションをした後、本番。シュミレーションで、金曜日につけていたお腹のマーキングの位置を本番用に修正。大分左側にずれた位置にマーキングをしなおす。
 放射線をあてる装置は、私が当初予想していたものとは全く違うもので、平べったい円形の装置の中に四角い窓が付いているような格好をした装置が、仰向けに寝た私のお腹の上1mぐらいにあり、これから放射線が照射されるらしい。
 わたしはというと、金曜日と同じくパンツ1枚でその上にバスタオルをかけられ、頭と足をプラスチックの金型の様なもので、固定され身動きできない状態。
 「では、始めます」と言う技師の声。

 全然、想像してたのとは違う装置の動き。左横腹、腹の上、右横腹、と3点で止まって照射するのかと思いきや、なんと左横から腹の上、右横へ円を描きながら装置は動いたのでした。(えっ!どこで照射してんの?装置が動いた時間、1分弱か?)
 思ったより、短くあっさり終わったので狐に包まれたよう。    (本当に、照射されたのかなあ。。)
 後で技師に聞くと、照射時間は30秒という。思ったより短い。 13日間あてるという。
 主治医にその事を言うと
 「大体予想していた量だなあ。39グレイか・・・・・。30から40が標準だから」
 (ねえ、それ、相当幅あるんじゃないの?)

 病室に帰った頃になると、すこし頭がぼおっとして熱がある感じでしんどい。放射線の影響か? いや、そんなに早く影響が出るわけないか。。

 pm8:00

ええかげんにせえよ 2004年04月27日(火)

  ▼今日の予定
 血液検査。 放射線治療2回目(13回の予定)
 教授回診

★ 9時から放射線治療。昨日すでにやっているので、今日は手際よく照射まで15分ぐらいで完了。終了後、放射線科の先生による診察を受ける。
 「腫瘍のある筋肉全体にあてるか、腫瘍のみにあてるか迷ったのだが、この治療後、化学治療をするということで、腫瘍のみにあてることにしました。」
 
照射は、やはり私の推察していたとおり、腫瘍を中心にして円を描くように連続であてているという事だった。
それは、極力周囲の内臓にあてない様にするためということでした。

 でも、この照射の仕方は本当に想像外だったなあ・・・・

  pm11:00

◆白血球 5100 HGB 9.7  血小板 10.8万
 BUN 19 :CRE 1.1
PM12:00

 この血液データをもらうのに、目を疑うようなことがあった。独立行政法人となったからか、それとも患者の知る権利について元々無頓着で認識が甘いのか・・・

1年生の看護婦に、血液データをプリントアウトして持ってくるように頼んでおいたら、3種類の血液データを書いたメモとプリンタで出した何十種類のデータの一覧表を持って来て
 「《印刷代も紙代もかかるし、他の患者さんが皆欲しいと言ったら困るから》と先輩に注意されたのでこれで・・次からはメモで」と、1年生。
  (先輩に注意された?) カチンカチンと頭に血が上るのがわかる。 (経費がかかるだと!他の患者が・・・だって! 訳もわからん1年生に代弁さすなよなあ! 直接言えやなあ・・)
 「誰が言うたんや?」と、1年生を問い詰めると彼女は口をつぐんだまま、いっこうに言おうとしない。

 (これは、患者の知る権利を侵すものではないのか?担当医がプリントアウトしたものを配るのは良いのかよお。。)
 で、今まで不満はあったものの抗議はしたことがなかったのですが、今回は患者の知る権利に対しての看護師の認識の甘さを感じたので、師長に抗議に行った。こちらの言い分は理解していただいたようで、善処してくれることを期待したい。

 この師長は、生花の師匠でもあり病棟の何箇所かに飾っている。なかなかおもしろい色使いをすると感心している。「何いってんの!素人が・・・」と言われるかもなあ・・・


 で、1年生に代弁させてのは、大ベテランでその日のリーダーを務める看護婦でした。
 ああ、情けねえ。レベルが下がるのがわかるわ・・・・

pm5:30

◆今日の回診の時、教授が診察している後ろでなにやら助手2人がごそごそ話をしている。どうも話の様子から私の放射線治療のことらしい。移植後のほうが良かったとか、前の方が・・・・・とか話している様子。診察が終わって教授が去った後、主治医に聞くと
 「後にするか、先にするか意見がまちまちで解釈の仕方も色々あるということ!」
 やはりなあ。解釈の仕方は色々あるほど私の状態は、微妙だと言うことか?

★今日のおしゃべりな美人薬剤師
 検査入院で退院していた人が再入院して、私の向かいのベッドに入ったのが2.3日前。
 退院中、この日記をずっと読んでくれてたらしく
 「あの美人薬剤師には会ったことがない。会いたいなあ、楽しみにしてる。」
 と言っていたので、今日は教授回診なので付いてくるだろうから、ちょっと知らせておいた方が良いだろうとメールを送る。

 が、彼女は教授回診には現れなかった。
 どうしたんだろうと思っていたら、夕方大きなマスクをして現れた。
 「どうしたの?」「△△さんの明日からの治療の説明に・・・・・・」「メール見た?」
 マスクで表情はわからないものの、 ちょっと戸惑ったような目をしながら彼女は
 「困るわあ・・・ちょっと緊張するわ」
 と言いながら、向かいのカーテンの中に・・・・

 「この病棟担当の薬剤師、××です。明日からの治療の薬の説明にまいりました。」
 うーん、声の調子は緊張気味やなあ・・・・

 でも、2.3分もするといつもどおりの薬剤師に戻り、立て板に水のごとくクスリの説明をしている。
(うーん、さすが 《おしゃべり好きの美人薬剤師》 恐るべし・・・)
 
   pm7:30
またまた家に帰る 2004年04月28日(水)

  ▼今日の予定
 放射線治療 3日目

朝一で放射線治療をする。終わった後よく考えてみると、今日は治療がないし金曜日の放射線治療まで他に予定がないので、またまた帰ることにした。ドクターに許可をもらい早々に帰る。

★夜、8時ごろ病院よりtelあり。このHPのトップページの写真(今はありません)を提供してもらってる看護婦さんからである。金曜日の診療科目が1つ増えたと言う連絡だった。
 (彼女、日勤だったようなあ、結構遅くまでやってるなあ)
 彼女の写真はデジカメで撮ってるのだが(当たり前か)1色モノでとってるのが多く、おもしろい。私が思うに、デジカメは1色の再現性にすぐれているから、多色のものより1色に方がおもしろい物が撮れるのではないかな?。また連休明けにおもしろい写真提供してもらおうかな・・・・・・

 PM9:00
我が家は寒いのか 2004年04月29日(木)

  ▼ 我が家は寒いのか?
 昨日、帰ってきてからズーツと両手の指がしびれ、紫色に変色している。血行が悪くなっているのだろうが、ここんとこ病院ではなっていないから、やはり我が家が寒いんだろうなあ。

 am 10:00
久々の通院 2004年04月30日(金)

  ▼ 朝9時からの放射線科の治療に間に合うように、久しぶりに車で病院に向かう。8時半前に着いたのでとりあえず病棟へ。大半の患者が帰ったのか意外に静か・・・。
 ふとベッドの方を見ると、食後採血とある。偶々看護師さんが来たので、聞くと「主治医が居られるので聞いてみます。××さん、1時間ぐらいしか居ないのにねえ・・・私もどうすんだろうと思ってたのよ」と言いながら出て行った。
 程なくして看護婦さんが採血の用意をして入ってきました。彼女は2年生で、最近は1年生が入ってきたので彼女に血をとられることが多くなった。私が去年入院したとき、最初に採血にきたのが彼女だったのだが、採ることができずに他の看護婦に代わったのを、昨日の事のように鮮明に覚えている。その時から比べたら上手くなったもので、ここんとこは、失敗もなく痛くもなく採れている。たぶん、彼女は基本的にやさしいのだろうな・・・

 で、今日も痛くもなく順調に採血が終わる頃主治医がやってきた。
 「おはようございます。」
 「おはよう。調子はど・・・・なにやってんだ!針のけて!」と急に大声を出す主治医。
 どうも彼女に言ってるみたい。彼女はというと、どこ吹く風で注射器で採った血を採血用の管のゴムのキャップへ針を刺して入れている。
 「あのね、針抜いて針!」
 要領を得ないと思ったのか、彼女から注射器と針を強引に取り上げ
 「キャップをのけて、針ものけて直接注射器で入れるんだよ。習わなかったの!」と主治医
 (うーん、今日は絶好調だな)
 で、彼女はというと”キョトン”


★ 放射線4回目の治療を受け、歯医者へよって帰る。
 久しぶりに、車を運転すると疲れる。

 pm2:00

◆血液検査の結果
 主治医がわざわざ知らせてくれる。ありがとうございます。
 白血球 7200 HGB 10.0 血小板 11.2万
 BUN 22 :CRE 1.2

このBUN.CRE 水を飲む飲まない、おしっこをするしないで本当に左右されるようで、それもちょっとの加減で数字が上がったり下がったりする。こんなのに操られるのは、腹が立つのだが、この数字を見て今晩からまた水飲みか・・・・と、2Lの水を買いに行く馬鹿らしさ・・
 ああ、アホくさ、2Lのペットボトルって、口飲みする時、けっこう重いんだよなあ・・・

PM7:00
 

角が出た? 2004年05月01日(土)

  38,129 byte▼ 昨日の夜、カミさんが私の頭を見て、できものができているから除けたげると言ってそのできものをつぶしたところ、中から芽の様な芯が顔を出したのでカミさんビックリ。
 「なに、これ?」「なに?」
 「・・・芽が出ている・・」「なんの?」
 「何だろう・・よくわかんない」
 というので、つぶした所を手で触ってみると、何かつるのようなものが出ている。引っ張ってみると痛い。
 (どうすべ?)
 「はさみで切ってあげようか?」「あのなあ、紙紐じゃあるまいし・・・」
 「文句ばっかり言うから、角がでてきたんじゃないの、写真撮ってあげるから見てみたら・・・」
 デジカメの画像を見ると、角に似てるような・・気もしないではないけど・・・
 
 角と言えば、時々私がご機嫌斜めになってきれそうになると
 「あっ、角が出てきた。はい、角チョキン!」
 と言って、気分転換させてくれる優しい看護婦さんがいる。彼女は、私がすぐ頭に血が上るのがわかるのだろうなあ。
 でも、この頭に出ているものは、「チョキン、チョキン」では切れないし・・・

 pm12:30
 


前の病院の主治医 2004年05月02日(日)

  ▼ 一昨日、10ヶ月ぶりに前の病院の主治医に経過報告に行ってきた。時々、否 最近は頻繁に帰ってきてはいるのだが、なかなか報告に行くチャンスがなく(本当か?)ご無沙汰していたので、こちらの病院も連休前は暇だろうと思い会いに行くことにした。実は、前の主治医の家とは目と鼻の先なのだが、どうも自宅となると気後れして行きにくいので、病院にした。
 午後4時前に外来の内科に行くと、以前の顔なじみの看護婦さんがいたので、会いたい旨を告げる。
 「診察じゃないんでしょ?」「そう、話だけ・・」
 「いつ帰ってきたの? 退院?」「昨日、一時退院」
 「治ったの?」「・・・・・」
 (あのね、治ったらこんな格好で来るか?)。いつもどおりの帽子にマスクの定番の服装。
 「ちょっと前に病棟へ上がったところだから・・。呼んで見るから・・ちょっと待って」と、ポケベルへtelしてる様子。すぐに電話が鳴って「先生、××さんが見えてますけど・・・」となにやら話していたが、
「すぐ降りるからって・・。5番に入ってて・・」と看護婦。5番に入って程なくすると、懐かしい前の主治医が入ってきた。
 「帽子、帽子ぬいで」といきなり言う。帽子を脱ぐと
 「おうおう・・。完全にはげたわけでもないねえ。まだ少し地にあるなあ。このあいだもうちの看護婦が見たって言ってたけど、どうなの?」
 (まあ、病院と家は近いから誰か彼かには見られてるだろうなあ)
 「最近、ちょくちょく帰らしてくれてるんですよ。前から来よう来ようとは思ってたんですが、治療のメドがはっきりしなかったので・・・。今、放射線あててるんです。化学治療で全部のかなかったから・・」
 「えーと、自家・・自己・・移植はもう、したの?」
 「まだ。全部腫瘍のいてないから・・で、放射線あててます。その後ということです。結局、あの左右バランスの崩れたところの筋肉が元凶だったみたいですねえ。」
 「左右のバランスの・・・」
 「腹の辺りの背骨側の筋肉」
 「ああ、あれか・・・」
 「結局、あれが抗がん剤ほとんどきかなくなっているので、放射線治療してます。」
 「放射線は効くよ。」
 と言いながら、私の顔をまじまじと見ながら
 「でも、元気そうなんで安心したよ」
 「元気そうって、あのねジョーダン?」
 「ハハハ、もう第三者になってしまったなあ!また、帰ったら顔見せてよ!」
 と、嬉しそうに言った。
 (相当心配してくれてたんだなあ。私も去年の夏は死ぬかもしれないと思ってたぐらいだから・・。今日の私の姿を見て安心したのかもしれない・・)

 pm 2:00

★ああ、天皇賞(競馬の話)
またまた負けレース? 。レース後の畜生!はすぐ浮かぶのに、レース前はうかばねえなあ・・・。
 JRAの天皇賞のCM イナリワンだったよなあ。イナリワンといえば、関東馬。で今回は関東馬からと予想した。ゼンノロブロイ。でも2頭とも関東馬とは・・・・。
 横典、逃げたセイウンスカイで、稼がしてもらったのになあ・・(いつの話や・・)。腕が?のダメヤン否ダミアンより横典からいっとけば・・・・。何でも後になればいえるのよねえ。でも意外に単勝つかなかったなあ・・・と、思いませんか?。
 今年は、関東馬の年か?

 PM 5:00
産毛が・・・ 2004年05月03日(月)

  ★ 今日は、土砂降りかと思いきや曇り空のまま夕方。
 昨日あたりから、口の周りにうっすらと産毛が生えてきたのがわかる。
 (抗がん剤がきれてきたか・・・)
 放射線の治療をしているので、化学治療の予定はなし。幹細胞を採るとき、40日間ほど抗がん剤の投与のブランクがあり、そのとき新たに腫瘍ができたので、髭などがはえてくると、その事が思い出され少し不安になる・・・。

▼ 帰ってると、わざわざ私目当てにお客が来る。全員目上の人である。それもがん患者。入ってくるなり私を見つけると
 「どう調子は?外泊?」と声をかけてくる。
 「今度、医者が抗がん剤を止めてみようか?と言ってくれて・・・うん、連休前に行ったらな」
 と嬉しそうに言う。
 大体来る人の話はほとんど同じ。当たり前と言えば当たり前。重くなっていたり悪くなってたりするとまず店にくるということはないから・・。
 まあ、私の病気の重さと比較して、彼らは自分の病気の軽さを感じて安心するんだろうなあ。。これも、ひとつのボランティアか?で、帰り際に必ず彼らは
 「わしらには病気のことはわからん。もう医者に任すしかないんだから・・・。あんたも医者の言うことよく聞いてがんばるんで!」と言う。
 (あのね、子供じゃないんだからねえ・・・。)
でも、どうしてもがん患者はがんを患ってる人の動向がきになるんだよねえ。そういう私だって、気になる。病院に帰れば、△△さんは?○○さんは?と消息を聞きまくるんだから・・・。やっぱり、自分の将来が不安なんだよ、平静を装ってても・・・・・

PM 6:00
 
今日は雨 2004年05月04日(火)

  30,487 byte★ 今日は、朝から雨。やっと天気予報も当ったか・・・。 結局、連休中はどこへも出かけず、というより気分的に出て行く気にはならず、(ここまで、人間ぐうたらになると駄目だなあ・・・)と思いつつも動く気無し。朝から晩まで、”ふく”と一緒にゴロゴロしている。
 ふくは、最近へんで、急に私の手をなめ始めたり、横になっている私を飛び越しては、すぐに飛び返してきてそれを何回も繰り返しては、ゼイゼイと息を荒げては水を飲み体を目一杯伸ばしては寝る。いままでそんな光景は見たことがなく、子供ができたからだろうか?と・・・
 私は、犬を飼うのは初めてで、子供たちが大きくなって一つも親の言うう事を聞かなくなり、学校いくだあと家を出るようになると、末っ子はいたものの大半はカミさんと2人だけの生活。さびしいなあと思ってたところ、カミさんが友達からふくをもらってきたのが4年前。
 ふくは牝なので、カミさんが「一回は産ましてやりたい。」というので、ずっと男を捜していたのである。でも彼女は大変なわがまま娘で気が強いのでなかなか相手が見つからなかった。そりゃ見つからんわなあ・・・。相手がラブラドールのような大型犬であろうと自分から乗りかかっていくのだから・・見つからんわなあ。
 カミさんは、犬をずーっと飼っていたのだが、全部牡だったらしく、牝は初めてで最近のふくを見て「やっぱり、変ね。子供できたからかしら?」と不思議がっている。
 (犬のつわりか?・・・)

 ただねえ、時々枕を抱えたり、カミさんの手にしがみついて腰を振るのだけは止めろ!・・・牝なんだから。。

 am11:00

▲ 8時過ぎに、いすから立ち上がったところ右膝の裏に違和感を感じた。すこし腫れているような感じ。足を目いっぱいまげると明らかに膨れたところが有るのがわかる。早々にカミさんに見てもらう。
(後ろだから自分じゃわからんから・・・。えっ、上半身ひねれば見えるだろうって?そりゃそうだけど、腹が邪魔してひねれねえんだよ・・・・)
 「ちょっと膨れてるわねえ・・。左もはれてるけど右ほどじゃないわねえ。・・・こんなとこにも、リンパ節あるの?」と困惑気味なカミさん。
 (そんなこと、知るか・・・)
 「なんか、右足ぼこぼこしてるわよ。。」

(明日、早めに帰るか・・・?)

pm9:00
 


今日帰る 2004年05月05日(水)

  ▼朝まで降り続いていた雨も、お日様の明るさにつられたのか昼前にはあがり、路面も乾くほどかんかん照りに変わって、帰るとき又雨か・・とがっかりしていた私を喜ばしてくれた。
  昼前に来たお客さんの看護師さんに
 「マスクしてなきゃ駄目じゃない・・・風邪でもうつされたら・・」と言われ、モゴモゴと言い訳をする。帰った後すぐマスクをしていたら、
 「誰かに言われないとしないんだから・・もう・・」
 とカミさん呆れ顔。
  「・・・・・・・・・」返す言葉なし。
 pm0:00

★ 一週間ぶりに病棟に帰る。まだ患者が帰りきってないのか閑散としている。
 ベッドに横になると、何故か病人らしくなるの私だけか・・・・?
 さあ、明日から仕切りなおし、がんばるぞ!

  pm9:00
今後の予定 2004年05月06日(木)

  ▲今日の予定
 放射線治療 5回目

 放射線の治療、ほぼ一週間ぶりになるので、やはり浴びた後は少ししんどい。運動した後、酸素不足になった時のボーっとした状態に似てるような・・・・。

★ ドクターから今後の予定についての説明があった。

 放射線治療が終わった後すぐ一時退院。4.5日後再入院したのち、幹細胞移植に移る、移植は6月頭になるだろう。
 それをうけて主治医が造影剤使用してのCT撮影の同意書を撮りに来た。
 「19日に予定してるが、早めに放射線治療が終わった場合は臨機応変に・・・・」

 私も気が早いけど主治医も相当なもんだなあ・・・

 PM3:00

▲今日の角
 先日、突如として現れた頭の角を今日みんなに見せる。
 主治医「もう、枯れ気味になってるのじゃないか・・」と真剣。
 ドクター「様子見。そんなに気になるなら皮膚科に見てもらいますか?」と、にやにや。

 私の角を時々切ってくれる看護婦さん。角を見るなり
「ぎゃははは、おもしろい・・ねえねえ、ちょっとよく見せて!」と、とてもたのしそう。

 久しぶりに会う美人薬剤師、今日はマスク着用。
「元は、いぼのようね」と、いつもらしくない真面目なお返事。おしゃべり好きの美人薬剤師の面目躍如といわれるぐらいのコメントを期待してたのに・・・

 結局、私の”角”の身の振り方の結論は先送り。
 
 PM9:00
 

8回or7回 2004年05月07日(金)

  ▲ 今日の予定
 血液検査。 放射線治療 6回目。 歯科受診。

★ 白血球 5400: HGB 10.1: PLT 13.6 
BUN 16:CRE 12

主治医から化学治療の誤りの指摘あり
 「1回目の治療の中止後、2回目はリツキサンを投与してないので、それぞれ1回と数えるのはおかしいのじゃないか?」
 ということで、1.2回目の治療は継続治療と考え、今までした化学治療は 7回ということになりました。

▲今日は、調子悪し。急遽家に帰る。
 えっ?調子悪いのだったら病院にいろ!って?。
 ストレス、ストレス・・・・・
 たった2日でストレスか?って..出る時は出るのよねえ


   pm10:00
雑誌 2004年05月08日(土)

  ★当ホームページが雑誌に紹介され、その雑誌が今日届きました。囲みコラムです。
 「月刊がん もっといい日」6月号  
 という雑誌です。

 
◆昨日の血液検査の腎機能。数値はぎりぎり上限の値で、結構ここんとこずっと水を意識して相当飲んでいるのだが、数値はほとんど動きがないので主治医に聞くと
「説明しにくいけど、固定化しつつあるんじゃないかなあ。いままでの化学治療でダメージを受けているから、なかなか回復しないんじゃないの・・・」
 「じゃあ、もう飲まなくていいの?」
「これ以上悪くならないようにしないとあかんやろ!だから、飲まないと」
 「2L?」「2Lはきついやろ? まあ、1Lは確保した方が」
 と言うわけで、少し量が減って ほっ! とする。

他力本願やなあ・・・・・・・・。ほんとは飲めるだけ飲めばいいのだろうけど。目先のしんどさは極力回避したいという横着さ。。

 2Lのペットボトルって、1人で飲むと半分ぐらいまで減るのは早いけどそれからが時間がかかるんだよなあ。

    PM5:00
 


えっ 2004年05月09日(日)

  ▲「えっ、帰らなかったの?」
 朝、ふくの散歩の時にあった顔なじみ。
 「いや、一度帰ってまた帰ってきた」
 「元気なんやなあ!」
  と、ほんとはこの後の言葉を言いたかったのだろうが、さすがに彼はその言葉を飲み込んだみたい。
 (うーん、あまり頻繁に帰ってくるのも考えものかなあ)
  pm12:30

★今日は、6時の高速バスで帰ろうとカミさんの車でバス停まで送ってもらうことにして、ふくを連れて乗り込んだ。途中、飯でも食おうということになり、ふくだけ置いてうどんやへ。嫌な予感はしたもののまさかと思いながら軽めの食事をして車へ・・・。
 ふくのいる後ろのドアをあけると案の定、黒い塊が三つ、四つ、五つ。
「げっ、やっぱり見てみろよ!」と妻へ。
「ああ、また悪行(あっこう)して・・・ティッシュ、ティッシュ」と慌ててかたづけるカミさん。ふくは自分だけのけものにされるのがいやなので、1人(1頭か?)とり残されると悪行でうんちや小便をすることが多いので、こちらも極力1人にしない方法をいつもはとるのであるが・・・・。
 「でもおしっこしてないからましよ!」とカミさん。
で片づけを済まして、バス停へ一目散。バスが来るまで時間が有るので車で待つ。ふくは外に出たいのか私の太ももの上に両足立ちをして、くびを窓の外に出して「ハァハァゼェゼェ・・・」と息をしている。
「こいつどうとかならんのか?」「なりません。わがまワだから」「我が儘にしたのは誰?」「・・・・」
 と、延々とふくの悪口をカミさんと言い合っていたら、どうも太ももの辺りが冷たい・・・・。
 「おい、ふく!」とふくを見ると知らん顔してたてったまま、しっこをしている。わたしは慌ててふくを放りだしたがすでに後の祭り。ズボンは太ももの辺りびしょぬれで下までしみてきている。気落ち悪いったらありゃしない・・・。
 「あのね、なんでもっと早く気がつかないの?・・悪行、悪行、ふくは悪口言われてるときっと思ったのね」
 と呆れ顔ながらニタニタ笑うカミさん。
 (こいつ、話の内容わかるのかいな?・・・恐るべし)
 「さあ着替えにかえりましょう!」
 少しぬれてるシートを拭きながらカミさん。
 私といえば、気色悪いのとばつが悪いので、一言も言えずすごすごと濡れてない助手席へ・・・

 結局、バスは1便遅らせるはめに・・・
(今後一切ふくの前では、悪口は言わないでおこう。。。おお、怖・・・)


 ◆悪行(あっこう)方言だと思う・・あてつけで悪さをすること 

▲よっぽど今日の夕方からはついてなかったらしく、バスを降りたものの、タクシーが拾えない。2.3ヶ月前のことが頭をよぎる。
 (また、歩きか? うそだろ、今日は雨もぽろぽろ降ってるし・・)
 さあ、どうしようと思案投げ首。結局歩きかよお・・。(わかったら又怒られるなあ。。)

そのうち雨のせいか少し寒く感じるようになってきた。やばいなあ、ここでカゼでもひいたら・・・・・。

 ま、なんとか、病院にはたどり着いたものの、次回からは、帰りのコースを再検討しないと・・・・
 私も一応はがん患者だから。。元気そうに見えてても・・

pm10:30
いらつき 2004年05月10日(月)

  ▲放射線治療 7回目: 歯科受診

★朝から土砂降り。地下にある放射線の待合室の天窓を割れんばかりに叩く雨音に、気持ちが沈みがちになる。
地下の何ともいえない冷たさが、放射線という少し危なかしさを持つ装置の不気味さを感じさせる。あと、半分かという思いとまだ半分かと言う思いが交錯する。

 何故か病院に帰ってくると最近、気持ちが落ち着かない。思うように治療がはかどってないせいか・・・。何かにつけていらいらする・・・・・

 am11:30

◆何故、歯科へ行ってるかというと、この間抜歯した時に隣の歯にかぶせてあったのを一緒に除けてしまい、その補修なのだが・・・・。

 とにかく歯をつつかれるのが私にとっては一番嫌なので、本当は行きたくないのだが。。
 自分の歯が数えるほどしかないので、なおさらつつかれると無性に意味もなくイラついてくる。自業自得なのだが、そんなことは別の話とばかりに不機嫌になるのである。

 でも入院してると、逃げるわけには・・・・

 pm2;00

★ 主治医が First impression についてのうんちくをちらり。
 (ああ、そうか・・・。最近のイラつきは First impressionが原因かもしれないなあ・・・。なかなか先入観から抜け出せないジンマがいらつきを呼ぶのかもしれない。)
 しかしFirst impressionに左右されない人間なんているのだろうか?

  pm9:00

◆金曜日以来のドクター、あっさり移植の日を告げる。
  「6月3日の予定ということで」

   何ともいえない気持ち。嬉しいのか不安なのかよくわからない・・・・

 pm10:00

  
  
  
 


 
 


見知らぬ顔が 2004年05月11日(火)

  ▲今日の予定
 放射線治療 8回目;血液検査:教授回診

 血液検査の結果
白血球 5100 : HGB 10.0 :血小板 12.3
CRE 1.2:BUN 17

★火曜日と金曜日は放射線の治療後、診察。
 今回の治療のやり方について、毎回のように説明があるので、気づいたのだが、放射線をあてるのにピンポイントであてるのと、この腫瘍を含む全体の筋肉にあてるやりかたがあり、今回はピンポイントであてる方を選んだということ。この後の化学治療を考慮してピンポイントの方を選んだらしい。
 化学療法がなければ、筋肉全体にあてる方が効果があるのか?

  pm3:00

◆ 主治医
 「今日から研修医や学生やら付いてくるから、教授回診は多いよ!」
 と言っていたのだが、意外や意外いつもと同じぐらい。でも、知らない顔が結構増えてて、ん?何の担当と思ってしまう。

 pm8:00

★いつも間にかうっすらと産毛が禿げた頭にはえてきた。眉毛もなかったのが黒々した眉に変わり、口の周りといったら、ゴワゴワの無精ひげ。
 抗がん剤が明らかにきれたんだなあ。
 やばくない? また、転移するじゃないのか?
 不安

 pm11:00 
 


今日は看護の日 2004年05月12日(水)

  ▲今日の予定
 放射線治療 9回目

★今日は看護の日だそうで、病棟の1階では2.3日前からポスターのコンテストが行われており、私などはそれを見て、初めてこういう日があるのかと知ったぐらい。
 ナイチンゲールの誕生日にちなんで、この日に制定されたそうで、カードと粗品の保険証カバーを看護師さんからいただく。なかなか味なことをするんだなあと、少し感心。

▲ 今日は食堂が患者で一杯で、時間をずらして食べる。ついこの間まで、4.5人しかいなかったのが、急に雨後のたけのこのように、どこから現れたの?と思うくらいに増えて一杯になった。気候がよくなったから?患者が増えたから?・・・・何がなんだかよく解らん・・・。

◆「ホームページ見ました」と、今日担当の1年生の看護師に言われビックリ。「えっ、見たの?」「すみません・・・」「謝ることはないよ、公開してるんだから・・・・」
 と言ったものの心中穏やかではない。
(1年生が読むとはなあ。。でも、日記だから仕様がないか。まあ、考えようによっては、対象が広がってよかったかも・・・)と、自嘲気味に自分をなぐさめるのであった。

★リポビタンの飲み方についての新説
 ちょっと面白い話を聞いたので・・・・
彼女は、リポビタンを一気に飲まないのだそうで、何故かというと、"1日一本”と書いてあるから、1本しか飲めないのだったら一番効果のある飲み方をしようと思ったらしい。それで、午前中に半分、午後遅くに半分、これで1日中リポビタンが効くらしい。。。何たる発想!
 本当だろうか?
 明日早速試してみよう。効かなかったら彼女にニコニコ笑いながら厳重に抗議しよう・・・・。

 PM7:00
暑い! 2004年05月13日(木)

  ▲放射線治療 10回目

★夜中から降ってた雨は、朝まで残り校内にあるグランドは珍しく水が浮いていた。今日は蒸し暑くなるかもしれないと思っていたら、案の定、病室の温度計は27度を越え、湿度計はないものの、じとーっと汗がにじみ出てくるほどの蒸し暑さ。北側の病室などは、風が通らないせいか、もっと蒸し暑いのか患者が「暑いから・・・」といって食堂に出てきて、朝から晩までテレビを見ている。その食堂ですら27度以上ある。どこへ行っても暑い。
「クーラーつけてよ」と言っても、返ってくる言葉は
 「まだ、無理よ」と、そう返事するマスクをした看護婦の顔は汗だくだくで見るからに暑そう・・・。
 (そりゃあ、あんた体にわるかろう・・・。)

 
「クーラー早くつけてよ」と連呼しても、「経費節減」をお題目のように唱えている所では、無理な要求だわなあ・・・・

「おおい、外の方が涼しいぞ! 外で寝ようぜ!・・・」

pm7:30
移植の説明 2004年05月14日(金)

  ▲ 血液検査:放射線11回目: 移植の説明:外泊

★朝の血液検査。ついに、1年生の看護師に採血されるはめに・・・。ついこの間「ホームページ見ました」と言った看護師である。さすがに、断るわけにはいかず躊躇していると、さっさと彼女は採血にかかってしまった。しょうがないなあ・・・とあきらめ、痛くないように・・と祈るばかり。
 実践のキャリアが少ない割には、多少の痛みはあったものの上手くいった方かな。

 放射線治療後、またまた性懲りもなく帰ろうと、片づけをしていたら、今日の担当の別の1年生の看護師が、またまた「ホームページ読んでますよ!」とニコニコしながら言う。
(おいおい・・・みんなで組んでないか? やりにくくなるなあ)
   嬉しいような、嬉しくないような・・複雑。

◆ 昨日夕方、急遽ドクターより話しあり。
 「移植の説明とその準備について家族の方と一緒に、話を聞いて欲しい」
 というので、帰る前にカミさんと一緒に受ける。
 
 説明は大体予想通りのものだったが、結局のところは家族、カミさん向けで、ドクターが熱心にわかり易く説明をしてくれた。
 私はというと、まな板の上の鯉だからお任せ状態。
  やはり、移植は6月3日の予定である。

 で、実際の準備の説明は、看護師がすることになっていたのだが、忙しい上に連絡不十分で時間をずらしてすることになった。
 移植チームのチーフの看護師がプリントを私とカミさんに配り、注意事項を説明してる途中、彼女何を思ったのか急に
 「このプリント、説明終わったら返してくださいね!」と、言う。
 (えっ、そこまで経費節減するの?)
 「えっ、なんで?」
 「これは、私が私的に作ったものですから・・・」
 「別に、私的につくったものでも。」
 「・・・師長に承認を頂かないと・・・」
 「・・・・・・・」
 「承認をもらって、また渡しますから・・」
 「・・・・・・・・」

  (さすが、縦社会というか、聞きしに勝ると言うか・・)

 説明もお話もおとなしくカミさんと一緒に聞いて、やおら退散・・
 
  PM4:00
 


くすり 2004年05月15日(土)

  ▲枕元に差し込む朝日のまぶしさに、目を覚ます。ベッドじゃなく畳に布団の方がよく眠れる。起きようとすると足元が重い。ふと見ると、いつの間に入ってきたのか、ふくがスンスン寝息をたてて眠っている。
 (あのなあ・・・・ご主人様が起きて、お前がなんで寝とんや!)
 時計を見ると、もう6時過ぎ。
 「こなに、遅うまで寝とる犬はおらんぞ!」といいながら、ふくをせかす。ふくは、片目をしぶしぶ開けながら「うるさい」と言いたげ。
  「いくぞ!」と、おかまいなしにふくを外に連れ出す。 でも、外へ出ると私とふくの立場は一転するのである。
 犬を散歩に連れて行くときは、自分の横につれて歩き躾ける、とよく言われるが、なにせ飼い主が初心者で甘いから。とっくにふくになめられたのか一度として横を歩いたことがない。あっちへフラフラ、こっちへフラフラ、ふくの気のむくまま引っ張られるのである。特に手術をしてからは私の体力低下が著しく、急に反対方向に引っ張られたりするといとも簡単に転んでしまう。するとふくが(どんくせー!)という顔で、シラーっと立ち止まって人の顔を見るのである。その上、犬でも見つけた日にはだれかれ構わず最初はなれなれしく近寄り、そして頃合いを見てけんかを売るのである・・・・。
 そんなこんな、をしながらふくの散歩が終わるのであるが、基本的に彼女は長い距離を歩くのは嫌いで、家から半径200m以内から出たことがない。
 これで他の犬の様に、1時間も2時間も、何キロにも渡ってされたらリンパ腫でポシャるより先に散歩でポシャてしまう・・・。

★ 昨日、帰る時に、主治医が
 「移植近いから、止めといたほうがいい薬があるからのけときましょう」と、いうのでいつも角を切ってくれる看護婦さんと一緒に調べる。
 「先生、全部、他の薬と一緒にパッケージされてますよ。」と看護婦さん。
 確かによく見ると、他の2種類の薬とともにナイロンの袋にパッケージされている。
 「袋、破ってそれだけ除けましょうか?」
 「そうだな・・・」
 
  「薬、傍からわかるようなら。飲むときに除けて飲みますよ・・・」
  「そうねえ・・・。・・えーと、ジフルカンがオレンジ色のカプセル、クラビットが薬の表面に723と書いている分かな・・・・わかる?」
  「そのぐらいは、わかるよ。」
 (ちょっと、老眼がかかってきてるけど・・・・読める・・はず)
  「先生、それでいいですか?」と看護婦さん。
  「じゃあ、間違わないように・・・」

 今朝、ふくの散歩から帰った後、朝食。
 「薬、間違えないでよ」とカミさん。
 「きのうの晩、間違わないで飲んだんだから大丈夫よ、水、水」と水を要求。
 「オレンジのカプセルに723の錠剤だろ? えーとオレンジに723」と、ぶつぶつつぶやきながら
 「あった、あった!」と薬を口に放り込み、水をぐっと飲む。
 (ん!)と残った薬を見ると・・・・・・
  ・・・やばい?・・やばくない?・・・やばい?・・




 pm12:30

★今日の競馬 新潟11R
3連複の配当155万・・・・。まあ、取れるわけないわなア。。新潟の直線だけの1000Mは、予想が難しいよなあ、特に騎手がローカルだから、わけのわからん奴が・・・来るから。
 3人合わせて 4勝だぜ・・もう5月の中だというのに、今年になってだぜ・・。
2着に突っ込んだ土谷なんか0勝2着2回3着3回の勝率1厘連帯率4分、勝った橋本も1勝だから、とてもじゃないけど・・・でも買ってる人はいるんだよなあ・・・。1,000円ぐらい買っているのが、結構いるかもしれないなあ。 

  

▲昨日の血液検査の結果
 白血球 5200:HGB 10.7 : 血小板 12.2万
 BUN 20:CRE 1.2

PM18:00



 
 


今日は、寝て曜日 2004年05月16日(日)

  33,931 byte◆ 土砂降り。今日は、1日中降りそうなので寝る。
 暇なので、リポビタンの実験をしようと思い立ち、二度寝する前に、リポビタン半分飲む。
 昼ぐらいに、ふくに起こされる。窓の外は相も変わらず雨。
 「今日は、散歩はだめやなあ・・」と、ふくに声をかける。
 うちは、雨が降ると飼い主以下家族全員がすぐ大儀になるので、散歩は止めになる。犬にとってはかわいそうなのだが・・・・。
 残りのリポビタンを飲んで、またふくと寝る。少し熱っぽいので寝る前に、熱を計る。37度ある。うーん、微熱・・・。

  pm2:00

★ いつもは、今日帰るのであるが、雨も降ってるし、この間もまたタクシーがなかなか拾えなかったから、明日の朝帰ることにする。まあ、放射線に間にあえばいいから・・・・。
 夕方、雨が小降りになったので、ふくを連れて散歩に出る。近所に住む前の病院の看護師さんに、ばったり会う。今の病院に転院して以来である。
 「いつ、退院したの?」「外泊」「もう行ってどのくらいになるの?」「10ヶ月目かなあ・・」「もう、そんなになるの?どうなの?」「うん、やっと移植にこぎつけた・・・・」「へえ・・・・」
 と、治療経過をひとしきり話す。彼女の息子とうちの長男が同級で愛護班つながりなので、子供の就職の話など世間話もひとしきり。その内彼女の長女の話に・・・
 長女も看護師で東京の大学病院に勤めているのだが、6月で辞めるんだそうだ。その病院で200人あまり辞めるんだとか・・・。4年目だそうで、ほとんどその年代が止めるんだとか・・。それが毎年繰り返されてるらしい・・。その話を聞いて、なんだ同じじゃねえか?・・・中間が辞めていく・・そういう時代なのか・・・・。と

pm7:00
 

正と負の思い 2004年05月17日(月)

  23,224 byte▲今日の予定
 放射線治療 12回目:歯科受診:第二内科(心臓)受診

★土砂降りの中を、朝7時過ぎに車で家をでる。ほんとに最近は、病院に帰るとなると雨が降る。昔は、と言ってもこの病気になる前は、どこへ行くにも、雨なぞ降ったことはなく、晴れ男の名を欲しいままにしていたのだが・・・・・。
 カミさんが、放射線て、どんな所でしてんの?というので、放射線の技師に頼んで、照射前にデジカメで様子を撮ってもらう。あと1回で治療は終り。

◆移植の日が決まると、どうも落ち着かない。落ち着くかと思ったが、逆でどうも落ち着かない。どうしてだろう?
期日がきられて逆に不安感が増したのだろうか・・・・。移植を目指してきた割には、胸にぐっとこみ上げてくるものがない。やはり、これが治療の最終段階だという確固たる想いがなく、頭の片隅に「失敗したら・・・」という負の思いがあるからか。。
 不安だらけのここ2.3日である。その上、前処置のきつさを強調されるので、体力があまりない私にとっては裸足で逃げ出したくなるような話ばかり。特にエンドキサンのきつさは特に強調されるので、本当に嫌ーな気分にさせられる。まだ、明日退院だから、この気分の滅入るような話から、おさらばできるから助かるが・・・・

 移植が決まることを願っていたわりには、決まったあとのなんといえない不安感は、想像してなかったし思ってもみなかった・・・・・難しいもんだ・・人間の気持ちなんて・・・・

pm 8:30
 

今日の予定 2004年05月18日(火)

  ▲ 今日の予定
 血液検査:放射線13回目最終日:CT:退院

★順調に、今日のメニューを消化して家に帰る・

 pm13:00