私のいる病棟は、リンパ腫と白血病の患者と糖尿病の患者が同居するという、ちょっと不可思議な病棟である。4人部屋のうち3人がリンパ腫か白血病であとの一人が糖尿病という組み合わせがあちこちで見られる。奇妙だよなあ。がん患者と糖尿病の組み合わせは・・・。
で、そんな数多い患者の中でユニークな人もおられ,長い入院生活だから仲良くなったりして、あれこれ世間話などをするようになり、お互いの病状などが気になりはじめ、全快を祈るようになる。
そこで、ご本人の了解を得て、この欄で紹介したいと思う。
Gさんは、50代の後半入ったばかりの男性。私とは正反対の方向、大学病院から西へ高速で約一時間の盆地の町から治療に来ている。病名は 急性リンパ性白血病。私と同じく、幹細胞移植を近くする。彼と知り合ったのは、去年(2003年)10月の頃同部屋になつたことがきっかけだった。彼も私も最初から医者に「移植のみ!」と言われたことから、妙に気があった。というより、彼の方が気をあわせてくれたのかもしれない。
彼はびっくりするほど元気で、抗がん剤の治療をされても、熱ひとつでない。知らん顔をして点滴台を転がしながら、病棟内を闊歩している。私は、彼が昼間ベッドで寝ているところなど知り合って以来みたこがない。皆からは不死身じゃないのと言われてるほど副作用がでない。私から見ればうらやましい限りなのだが・・・・・。
どうしてこんな病気になったの・・・と思うほど元気なのである。その上実に愛嬌がよく、至るところへ行っては、話をする。話し好きなのではあるが、老若男女を問わずできる。私などは、人見知りする方だからとてもとても・・・・。また、話を聞くのがうまいから誰彼となく気軽に、彼に話をしてしまう。だから、病棟内の出来事を一番良く知っているは彼で、何でも聞くとすぐわかる。
この気の良さと体の丈夫さは、医者にとっても好都合なのか、Gさんが言うには、研修医が「練習させてください!」と点滴やマルクをするそうである。でも、彼は「練習させてって言うんだから、まいるよなあ・・・」と、ニコニコ笑い飛ばしている。
そんな彼が、近々私より一足早く、幹細胞移植をする。ぜひ成功してもらいたいと思う・
2004年3月7日
Gさんは、その後3月15日に、血縁間幹細胞移植をおこなった。弟さんの幹細胞が多く採れていたので、残したらもったいないということで16日と2日間に渡って全て移植。
移植後、大して副作用もなく(さすが不死身のGさん)4月1日に無事、完全無菌室をでて一般病室に移った。
2004年6月29日 Gさんは移植後3ヶ月の入院生活へて、無事退院いたしました。
おめでとう!
2006年2月2日 退院後初めて 病院の待合室で Gさんに会う。多少、移植後の後遺症に悩まされつつも元気そうでお互いの再会を喜ぶ。お互い再発せずにこれから先も頑張ろうと励ましつつ別れる。